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基礎工事にかかる期間はどれくらい?各手順での目安日数も紹介!

注文住宅を建てる際、気になるのが基礎工事にかかる期間ですよね。 家づくりのスケジュールを立てる上で欠かせない情報ではありますが、意外とよく分からないもの。

そもそも基礎工事とは何を指すのか、どのような種類があるのかなど、基本的な知識から押さえておきたいところです。

そこで今回は、基礎工事の概要や種類、かかる期間、費用の目安、工事の手順を8つのステップに分けて詳しく解説します。 あわせて、施主として見落としがちな注意点についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

失敗のない基礎づくりのために、しっかりと知識を身につけておきましょう

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基礎工事とは?

掘る, 建物, 工事, 外, 配管, 基礎基礎工事とは、文字通り建物の土台となる基礎を造る工事のことを指します。 地面と建物をつなぐ重要な部分であり、建物に作用する様々な力を地盤へと適切に伝える役割を果たします。

基礎が安定していなければ、建物全体が傾いたり沈下したりするリスクがあるのです。

基礎は主に鉄筋コンクリート造となっており、底盤や立ち上がり、地中梁、場合によっては杭などで構成されます。

いわば建物を支える骨格のようなもの。 だからこそ、適切な施工と品質管理が何より重要になってくるのです。

基礎工事の良し悪しは、ひいては建物の耐久性や安全性を大きく左右します。 住まいの土台となる基礎だけに、施主としてもその重要性をしっかりと理解しておきたいものですね。 では、基礎工事にはどのような種類があるのでしょうか。 次の章で詳しく見ていきましょう。

基礎工事の種類

基礎工事の種類は、大きく分けて2つに分類されます。 1つは、地盤が軟弱な場合に用いられる「杭基礎」。 もう1つは、地盤が比較的安定している場合の「直接基礎」です。 それぞれの特徴を見ていきましょう。

杭基礎

杭基礎は、その名の通り杭を地中深くまで打ち込んで支持層に届かせる工法です。 軟弱地盤など、表層部分の地耐力が期待できない場合に用いられます。

杭基礎はさらに、支持層まで杭を打ち込む「支持杭」と、周面摩擦力で支える「摩擦杭」の2種類に分けられます。 前者は硬質な支持層を求めて杭を打つのに対し、後者は周囲の地盤との摩擦力を利用するのが特徴です。

いずれにせよ、地盤条件に合わせて適切な工法が選定されることになります。 軟弱地盤での施工では、杭基礎が欠かせない存在と言えるでしょう。

ベタ基礎

一方、ベタ基礎は直接基礎の一種で、スラブ状のコンクリートで基礎全体を覆う工法です。 広い面積で建物を支えるため、地盤への負担を軽減できるのが最大の利点。 また、防湿性や耐久性にも優れ、シロアリ対策としても有効です。

コンクリートの使用量が多くなるため、工事費はやや割高になる傾向にあります。 とはいえ、特に湿気の多い地域では、高い効果を発揮してくれるでしょう。 地盤条件と予算とのバランスを見ながら、採用を検討したいものです。

SRC基礎

SRC基礎は、ベタ基礎とは異なるタイプの直接基礎。 一般的な直接基礎が基礎底面を覆うのに対し、SRC基礎は床下全体に砕石を敷き詰める点が特徴です。

これにより、床下に空間を設けずに済むため、高い断熱性を確保できるのです。 冷暖房効果にも優れるため、ランニングコストの削減が見込めます。 エネルギー効率を重視する方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。

布基礎

布基礎も直接基礎の一種ですが、基礎断面が逆T字型をしているのが特徴。 ベタ基礎のようにスラブ全体を設けるのではなく、主要な壁の下にのみ基礎を配置する工法です。

必要な箇所にだけコンクリートを打設するため、ベタ基礎に比べて工事費を抑えられるのが魅力。 一方で、一定の地耐力が必要となるため、採用できる地盤は限られます。 また、床下が土壌のままとなるため、防湿シートなどでの湿気対策が欠かせません

地盤条件と予算、メンテナンス性など、様々な観点から検討したいものです。

独立基礎

独立基礎も直接基礎の仲間ですが、主要な柱の直下にのみ基礎を設ける点が特徴。 必要最小限の施工で済むため、コストを大きく抑えられるのが最大のメリットです。

とはいえ、建物の規模が大きくなれば柱への負担も増大。 強固な地盤でなければ、不同沈下などのリスクも否めません。 現在の住宅では、あまり一般的ではない工法だと言えるでしょう。

以上のように、基礎工事の種類にはそれぞれ一長一短があります。 地盤条件や建物規模、予算など、様々な要素を考慮しながら、最適なものを選定することが重要。 プロの見地を参考にしつつ、納得のいく選択をしたいものですね。

基礎工事にかかる期間

懐中時計, 時間, 砂, 時計, 時計の文字盤, ポインター, 郷愁それでは、気になる基礎工事の期間について見ていきましょう。 一般的な戸建て住宅の場合、着工から基礎が完成するまでの期間は、およそ4週間〜5週間程度が目安となっています。

延べ床面積など、建物規模によっても多少前後しますが、おおむねこのくらいの期間が必要だと考えておくと良いでしょう。

基礎工事は、家づくり全体の工程からすれば、3分の1程度を占める重要な工事。 工期に余裕を持って臨むことが何より肝心だと言えます。

①地縄張り 半日〜1日

②水盛り遣り方 1日〜2日

③根切り 1日〜2日

④砕石敷き 半日〜1日

⑤防湿シート

⑥捨てコンクリート 半日〜1日

⑦配筋工事 2日〜3日

⑧外周型枠工事 1日

⑨ベース部分のコンクリート打設

⑩内部型枠工事 3日

⑪アンカーボルト設置 1日

⑫内部のコンクリート打設

⑬湿潤養生 夏場は3日以上、冬場は5日以上

⑭型枠ばらし 1日〜2日

⑮雑コン・仕上げ

このように、一つ一つの工程を丁寧に進めていくことで、トータルの工期が決まってくるのです。 もちろん、天候などの影響で多少の変動はあり得るでしょう。 あらかじめ余裕を持ったスケジュール管理を心がけたいものです。

基礎工事の費用目安

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  • 40,000円/坪〜130,000円/坪
  • 12,000円/㎡〜40,000円/㎡

建設地の地盤条件や建物規模によって、工事単価には大きな幅があるのが実情。 あくまでも目安として捉え、実際の見積もりを参考にするのが賢明です。

また、基礎工事の費用は、建物本体価格の 約5〜10%程度を占めるとも言われています。 総予算の中で適切な割合を確保しつつ、必要な品質は妥協しないことが大切。 単に安ければ良いわけではなく、費用対効果を十分に見極める必要があるのです。

基礎工事8つの手順

ここからは、基礎工事の具体的な手順を追ってみていきましょう。 大きく分けて、以下の8つの工程に分けられます。

①地縄張り

地縄張りとは、文字通り地面に縄を張って建物の位置出しをする作業のこと。 施主の立ち会いのもと、配置図などを参考にしながら、隣地との距離などを改めて確認します。

正確な位置に建物を建てるための第一歩。 この時点での確認ミスが、後々のトラブルにつながることも。 しっかりとチェックを行いたいものです。

②掘削工事

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この際、掘削面が平らで凸凹がないか、根切り底が凍結深度以深にあるかなどを確認。 ごみや産業廃棄物などの異物が出てきた場合は、適切に処理することも大切です。

③砕石を敷く

石, Macの壁紙, 無料の壁紙, 岩, 壁紙4K, 小石, デスクトップの背景掘削が完了したら、砕いた石を敷き詰めて地業を行う工程へ。 ランマーなどの機械で転圧しながら、地盤を安定させていきます。

ただし、事前に地盤改良が行われている場合などは、この工程が省略されることも。 地盤状況に合わせた適切な判断が求められる部分と言えるでしょう。

④捨てコンクリートの施工

要約, 美しい壁紙, 壁, 背景, バックグラウンド地業の後は、捨てコンクリートの施工が行われます。 建物の位置を正確に出すための基準点となるコンクリートで、直接の構造体ではありません。

とはいえ、この工程をおろそかにすると、建物全体のずれにつながりかねません。 品質を確保するためにも、丁寧な施工が欠かせません。

⑤鉄筋組み

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配筋状況は、建築確認検査などでもチェックされる重要ポイント。 手抜き工事があってはならない部分だと言えるでしょう。

⑥型枠の設置

配筋が完了したら、コンクリートを流し込むための型枠を組み立てます。 木製や金属製の枠材を用いて、設計通りの形状に仕上げていくのがこの工程。

型枠は、コンクリートの形を決める重要な役割を担います。 歪みやズレがないよう、入念な施工が求められるのです。

⑦コンクリートの打設

コンクリート, グレー, Hdの壁紙, 壁紙Hd, 壁, グランジ型枠が完成したら、いよいよコンクリートを流し込む工程へ。 専用の機械を用いて、隙間なく均一に打設していくのがポイントです。

この際、コンクリート内の空気を抜くための棒状の工具なども用いられます。 左官職人の高い技術力が問われる、重要な工程だと言えるでしょう。

⑧養生・型枠外し

コンクリートの打設が完了したら、次は養生の段階に入ります。 養生とは、コンクリートの強度が十分に発現するまでの間、温度や湿度を適切に管理すること。 夏場であれば3日程度、冬場なら5日以上の期間が必要とされています。

この間、まだ固まりきっていないコンクリートを外気から保護するため、散水やシートがけなどの処置を行うのです。 十分な湿潤状態を保つことで、強度の高いコンクリートに仕上げていくのがねらいです。

養生期間が終了したら、いよいよ型枠を外す作業へ。 コンクリートの表面にひび割れや欠損がないことを確かめつつ、丁寧に取り外していくことが大切。 アンカーボルトのずれなども、しっかりと確認しておきたいポイントですね。

これで、一連の基礎工事は完了となります。 各工程の品質管理をしっかりと行い、手抜きのない施工を徹底することが何より重要。 基礎の良し悪しが、建物の命運を握っていると言っても過言ではありません。

基礎工事で失敗しないための注意点

基礎工事で失敗を防ぐためには、施主としても注意すべきポイントがあります。 ここでは、代表的な3つの項目について確認していきましょう。

適切な鉄筋組みであるか

基礎には、排水管などを通すためのスリーブと呼ばれる穴が設けられます。 問題なのは、このスリーブが鉄筋に接してしまっているケース。 そのまま施工を進めると、スリーブ周りのコンクリートが薄くなり、耐久性の低下を招く恐れがあるのです。

鉄筋とスリーブの間隔など、細部まで注意を払った配筋が求められます。 配筋検査の際などに、しっかりと確認しておくことが大切だと言えるでしょう。

コンクリートのかぶり厚さが不足していないか

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かぶり厚さが不足していると、雨水の浸入などで鉄筋が錆びやすくなるのです。 その結果、コンクリートのひび割れや強度不足など、深刻な不具合につながりかねません

施工時には、スペーサーと呼ばれる部材で鉄筋を浮かせ、適切なかぶり厚さを確保することが大切。 写真に撮るなどして、記録に残しておくのも良いでしょう。

基礎表面のコーティングが丁寧か

壁, 無料の背景, バックグラウンド, Hdの壁紙, テクスチャ, グランジ基礎の表面に塗布するコーティングも、耐久性を左右する重要なポイント。 水性のアクリル樹脂などを塗布することで、コンクリートの中性化を防ぐ効果が期待できます。

ただ、コーティングが不十分だと、せっかくの効果も半減してしまうことに。 むらなく丁寧に塗布されているか、しっかりとチェックしたいものです。

また、コーティングにより内部の水分の蒸発を抑えることで、コンクリートの強度増進にも役立つとされています。 品質向上のためにも、手を抜かない施工が何より重要だと言えるでしょう。

基礎工事ならイースマイルにおまかせ!

新築住宅や建物の建築において、最も重要な工事のひとつが基礎工事です。

基礎は建物の土台となる部分ですから、しっかりとした施工でなければ、建物全体の耐久性や安全性に大きな影響を及ぼしてしまう可能性があります。

そのため、基礎工事はプロの技術と豊富な経験を持った業者に依頼することが不可欠だと言えるでしょう。

イースマイルでは、木造住宅やS造建物のベタ基礎工事・布基礎工事を請け負っております

地盤調査・地盤改良から、配筋工事、型枠工事、コンクリート打設に至るまで、基礎工事に必要な一連の作業を一貫して行います。

これにより、工期の短縮とコストダウンを実現するだけでなく、施主様のご要望を的確に反映した高品質な施工が可能となります。

当社の強みは、あらゆる基礎工法に柔軟に対応できる技術力の高さです。

独立基礎、鉄骨基礎、布基礎、ベタ基礎など、建物の構造や敷地の状況に合わせて最適な工法をご提案いたします。

さらに、造成工事から外構工事、擁壁工事まで、建物の足元に関わるあらゆる工事を手がけられるのも当社の大きな特長と言えます。

基礎工事のプロとして、建物を支える重要な役割を担う自覚を持ち、妥協のない施工を心がけております。

ぜひ、基礎工事のことなら実績豊富なイースマイルにお任せください。

迅速・確実な施工で、お客様に笑顔をお届けいたします。

まとめ

住宅や建物の基礎工事には、さまざまな種類や工法があり、また非常に重要な工事であることがおわかりいただけたかと思います。

基礎工事は、一般的に着工から完了まで約1ヶ月程度を要します。

この間に、地縄張り、掘削工事、砕石敷き、鉄筋組み、型枠設置、コンクリート打設、養生など、専門的な作業を正確に行っていく必要があります

さらに、適切な鉄筋組みやコンクリートのかぶり厚の確保、丁寧な表面コーティングなど、基礎の品質を高めるための細かな注意点にも留意が欠かせません。

施工のちょっとしたミスが、建物全体の耐久性や安全性に影響してしまうことがあるのです。

だからこそ、豊富な実績とノウハウを持つ建設会社選びが非常に重要になります。

当社イースマイルは、地盤調査から施工、アフターフォローまで、トータルに基礎工事をサポートいたします

確かな技術力と万全の体制で、お客様の大切な建物の足元を支えてまいります。

基礎工事のことなら、ぜひイースマイルにお任せください。

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