冬の基礎工事は、夏場とは異なるいくつかの注意点があります。
寒さや雪といった厳しい環境下での作業となるため、コンクリートの品質管理や工程の遅れなど、施工面でのリスクが高まるのです。
とはいえ、適切な対策を講じることで、冬でも問題なく基礎工事を進めることは可能。
気になるのは、具体的にどのような点に気をつければ良いのか、という点ですよね。
そこで今回は、冬の基礎工事で注意すべきポイントと、その対策方法についてご紹介していきます。
これから新築工事を控えている方はもちろん、施工会社選びの参考としても役立つはずです。
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
冬の基礎工事って大丈夫?寒さによるリスクとは?
冬の基礎工事は、夏場とは異なるいくつかのリスクが潜んでいます。
特に気をつけたいのが、コンクリートの凍結や乾燥不足といった問題。
外気温が低いと、練り混ぜ水や骨材中の水分が凍ってしまう恐れがあるのです。
また、低温下では水分の蒸発が遅くなるため、セメントの水和反応が進みにくくなります。
その結果、コンクリートの強度不足を招く可能性も。
さらに、現場作業においても、寒さによる効率の低下が避けられません。
気温が下がると、作業員の動きが鈍くなるだけでなく、手先の感覚も鈍るものです。
これでは、思うように工事が進まないのは明らかでしょう。
とはいえ、冬だからといって基礎工事を避けるわけにはいきません。
適切な対策を講じることで、これらのリスクはコントロールできるはずです。
具体的には、以下のような点がポイントになります。
- 練り混ぜ水の温度管理
- 型枠の保温養生
- 打設後の温度管理
これらを適切に行えば、品質の高いコンクリートを打設できるのです。
冬場のコンクリート打設工事が難しい理由
前述の通り、冬場のコンクリート工事には、品質面でのリスクが伴います。
そもそも、なぜ冬は難しいのでしょうか。
その理由は、主に以下の2点が挙げられます。
凍結のリスク
1つ目は、凍結のリスクです。
コンクリートに含まれる水分が凍ると、強度が出なくなるだけでなく、表面にひび割れが生じる恐れもあります。
特に外気温が4℃を下回ると、凍結のリスクが高まると言われています。
セメントの水和反応が始まるのは、およそ5℃以上の温度。
それより低温の環境下では、いくら時間をかけても、十分な強度は得られません。
しかも、いったん凍結が始まると、脆弱な構造体となってしまうのです。
乾燥速度の低下
2つ目は、乾燥速度の低下です。
コンクリートが固まるには、打設後の乾燥が不可欠。
しかし、冬の低温下では、水分の蒸発が遅くなるため、乾燥に時間がかかるのです。
乾燥が不十分だと、強度の発現が不十分なまま、次の工程に進むことになります。
ゆえに、冬場の工事では、養生期間を長めに取るなどの対策が欠かせません。
これらのリスクを放置すれば、強度不足やひび割れなど、コンクリートの品質低下は免れません。
品質を確保するには、やはり適切な配慮と管理が求められるのです。
冬の基礎工事はどんな対策をとっているの?
冬の基礎工事では、前述のようなリスクに備えて、さまざまな対策が取られています。
ここからは、その具体的な内容を見ていきましょう。
①養生
まず重要なのが、養生です。
養生とは、コンクリートを打設した後、一定期間、外気から保護することを指します。
具体的には、打設面をシートで覆ったり、ムシロをかぶせたりする方法が一般的。
これにより、外気温の影響を受けにくくなるため、コンクリートの凍結を防げるわけです。
加えて、急激な乾燥を防ぐ効果も。
湿潤状態を保つことで、ひび割れの発生を抑えることができるのです。
ただし、養生には適切な期間が必要となります。
一般的には、5日から7日程度が目安。
現場の気象条件に合わせて、しっかりと養生することが大切です。
②型枠を外すまでの期間
型枠は、生コンを流し込む枠のこと。
通常、コンクリートが固まり、ある程度の強度が出れば外すのですが、冬場は期間を長めに取る必要があります。
外気温が低いと、コンクリート内部の水和反応も遅くなるため、強度の発現に時間がかかるからです。
ゆえに、型枠を外すまでには、通常の1.5倍から2倍程度の期間を見込むのが一般的。
現場の状況に合わせて、しっかりと強度を確認してから外すことが重要となります。
こうした工夫により、低温下でもコンクリートの品質を保つことが可能になるのです。
③使用するコンクリート
冬場の基礎工事では、使用するコンクリートにも配慮が必要です。
通常のコンクリートでは、外気温が低いと凍結のリスクが高まるため、専用の配合設計が求められます。
一般的には、以下のような工夫が施されます。
- 単位セメント量を増やす
- 混和剤を使用する
- 練り混ぜ水の温度を上げる
こうした配合により、強度発現が早まり、低温下での施工性が改善されるのです。
また、AIR PILE工法のように、専用のコンクリートを使用する工法もあります。
これは、現場で発泡させることで、保温性と断熱性を高めた配合。
特殊な施工機械を用いるため、冬場でも効率的に施工できる利点があります。
使用するコンクリートについても、施工会社とよく相談して、最適なものを選定したいものです。
雪に注意!冬の新築工事は加算料金の確認
冬の基礎工事で、もう1つ注意したいのが、雪対策です。
積雪地域では、現場に雪が積もることで、思わぬトラブルが発生することも。
例えば、資材の搬入路が雪で埋もれてしまい、工事の進捗が遅れるといったことも珍しくありません。
また、雪の重みでシートが破れてしまい、せっかくの養生が台無しになるなんてこともあるのです。
こうしたトラブルを避けるには、事前の対策が欠かせません。
具体的には、以下のような取り組みが求められます。
- 現場の除雪
- 資材の搬入経路の確保
- 養生シートの補強
これらの対策を怠ると、工事の遅延や、余計な手戻りが発生してしまうのです。
ただ、こうした雪対策には、それなりのコストがかかるのも事実。
例えば、現場の除雪を業者に依頼すれば、その分の費用が必要になります。
また、シート補強のための資材費や、労務費の増加も避けられません。
中には、「雪対策費」などと称して、別途で料金を請求する工務店もあるのです。
こうした追加費用については、事前に確認しておくことが大切。
見積もりの段階で、雪対策の有無や、費用の内訳について、しっかりと確認しておきましょう。
金額が曖昧だと、後になって思わぬ請求を受けることにもなりかねません。
工事の内容と費用対効果を考え、納得のいく業者選びをしたいものです。
新築の規格住宅は冬の工事に向いている!
冬の新築工事では、規格住宅のメリットが際立つと言われています。
規格住宅とは、工場である程度組み立てを済ませた部材を、現場で組み立てていく工法のこと。
いわゆる「プレハブ住宅」の一種です。
こうした工法の特長は、工期の短さにあります。
現場での作業工数を減らせるため、短期間で家が完成するのです。
これは、工期に影響を与えやすい冬場の工事には、非常に有利。
天候に左右されにくいため、計画通りに工事を進められるのです。
また、規格住宅の多くは、高い断熱性能を備えているのも特長の1つ。
例えば、工場であらかじめ断熱材を充填した壁パネルを用いれば、厳しい寒さにも負けない高気密・高断熱の住宅が実現します。
熱の損失が抑えられるため、冬場の暖房費も大幅に節約できるのです。
こうした性能の高さは、冬の住み心地を大きく左右するポイント。
ゆえに、寒冷地での新築を考えている方には、規格住宅がおすすめと言えるでしょう。
もちろん、規格住宅にも向き不向きはあります。
プランの自由度が低く、自分好みにカスタマイズしにくいというデメリットもあるのです。
とはいえ、工期と性能、コストパフォーマンスを重視するなら、選択肢の1つとして検討する価値は大いにあるでしょう。
冬の基礎工事はイー・スマイルにおまかせ!
冬の基礎工事で、最も重要なのは、施工会社選びだと言えます。
リスクの高い冬場だからこそ、豊富な経験と実績を持つ会社に依頼することが大切なのです。
その点、イー・スマイルなら安心してお任せいただけます。
当社は、長年にわたって冬場の基礎工事に取り組んできた実績があります。
厳しい寒さの中でも、品質を落とすことなく施工してきた自信がございます。
その背景にあるのは、徹底した品質管理体制です。
例えば、コンクリートの配合については、その時々の気象条件に合わせて、細かく調整。
強度の発現を最適化することで、高品質な基礎づくりを実現しているのです。
また、現場の美化にも力を入れているのが当社の特長です。
工事現場はどうしても雑然としがちですが、日々の清掃を欠かさず、常に整理整頓された環境を保つよう心がけています。
こうした努力の積み重ねが、お客様からの信頼につながっていると自負しております。
加えて、当社ではワンストップサービスも提供しております。
地盤調査や地盤改良から、基礎工事、さらには外構工事まで、一貫して請け負うことが可能です。
これにより、工程のスムーズな進行が可能となり、工期短縮にもつながるのです。
各工程に精通したプロ集団である当社だから実現できるサービスだと言えます。
冬場の基礎工事をお考えの際は、ぜひイー・スマイルをご検討ください。
確かな品質と、真摯な姿勢で、お客様の大切な住まいづくりをサポートいたします。
まとめ
今回は、冬の基礎工事における注意点と、その対策について解説してきました。
寒さと雪というハードルはありますが、適切な施工管理さえ行えば、品質の高い基礎づくりは十分に可能です。
ポイントは、コンクリートの品質管理と養生、そして雪対策費用の確認と言えるでしょう。
加えて、施工会社選びも非常に重要です。
単に安かろう悪かろうでは、後々のトラブルにつながりかねません。
実績と信頼のある会社を選ぶことが、失敗しない家づくりへの第一歩となるのです。
とりわけ、イー・スマイルのような、冬場の施工に慣れた会社がおすすめ。
豊富なノウハウと、万全の管理体制で、安心の基礎工事を提供してくれるはずです。
あなたの大切な住まいの基礎を築くのですから、妥協は禁物。
信頼できるパートナーを見つけて、理想のマイホーム実現に向けて一歩を踏み出してくださいね!