家づくりの要である基礎工事。 中でも、鉄筋工事は建物を支える骨組みとして重要な役割を担っています。 適切に施工されないと、ひび割れや沈下など、将来的に深刻なトラブルに発展するリスクも。
だからこそ、施主としてもしっかりと目を光らせたいポイントですよね。 とはいえ、専門知識のない素人目には、何をどう確認すればよいのかわからないもの。
そこで今回は、鉄筋工事の重要性と、施主が確認すべき4つのチェックポイントについて解説します。 図解も交えてわかりやすくお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
我が家の基礎をプロ並みの目で見極めることができれば、安心して長く暮らせる住まいづくりに一歩近づけるはずですから。
住宅基礎|鉄筋工事は骨組みの基礎!
住宅の基礎工事において、鉄筋は非常に重要な役割を担っています。 コンクリートは圧縮力に強い反面、引っ張りに弱いという性質があるのです。
その弱点を補い、建物全体を支える骨組みとして機能するのが鉄筋。 適切に配置されなければ、ひび割れや沈下など、構造上の深刻な不具合を招く恐れがあるのです。 また、鉄筋はコンクリートと一体となることで、基礎の強度と耐久性を飛躍的に高めます。
ゆえに鉄筋工事は、基礎の中でも特に重要な工程だと言えるでしょう。
そして、その施工の良し悪しは、建物の寿命を大きく左右するとも言えるのです。 手抜き工事や施工ミスがあれば、いずれ取り返しのつかない事態を招きかねません。
だからこそ、施主としてもしっかりと施工状況を確認し、疑問点があれば施工者に質問する姿勢が大切。 「プロにおまかせ」で終わらせるのではなく、自分の目で見極める努力が求められるのです。
近年では、工場であらかじめ加工された「ユニット鉄筋」を用いるケースも増えています。 現場での組み立て作業が少なくて済むため、工期の短縮とミスの防止につながるのが大きなメリット。
現場の施工者に、こうした新しい工法の採用状況を確認しておくのも良いですね。 基礎工事の要である鉄筋だからこそ、施主としても無関心ではいられない。 プロの目線を意識しつつ、しっかりとチェックしていく姿勢が何より重要だと言えるでしょう。
施主が見るべきポイント4選
①鉄筋のサイズ|図面通りの規格
まず確認したいのが、使用される鉄筋の太さ(直径)です。 一般的な住宅では、D10(直径10mm)やD13(直径13mm)の異形棒鋼が用いられることが多いですね。
建築図面で指定された規格の鉄筋が使われているか、目視で確かめましょう。
また、鉄筋表面の凹凸(ふしごこち)にも注目。
これを「異形」と呼び、コンクリートとの付着性を高める重要な役割を担っているのです。
規格に適合しない鉄筋では、所定の強度が発揮されないリスクがあるため、しっかりとチェックが必要です。
とはいえ、素人目にはなかなか見分けがつきにくいもの。 少しでも不安があれば、現場監督さんに確認してもらうのが確実ですね。 鉄筋の品質は、建物の耐久性に直結する重要なポイント。
妥協は禁物です。
【鉄筋のサイズ(呼び名)と直径の関係】
呼び名 直径(mm)
D10 10
D13 13
D16 16
D19 19
D22 22
D25 25
D29 29
D32 32
D35 35
D38 38
D41 41
②鉄筋のピッチ|図面通りの配筋
鉄筋工事で重要なのが、鉄筋の配置間隔(ピッチ)です。 建物の大きさや形状、施工部位によって適切なピッチは異なりますが、一般的には300mm以下とされることが多いですね。
建築図面で指定された通りの間隔で、きちんと配筋されているかをチェックするのがポイントです。
配筋の良し悪しは、建物の強度を大きく左右する重要な要素。 鉄筋が図面通りの位置に配置されていなかったり、ピッチが広すぎたりすると、ひび割れや強度不足のリスクが高まるのです。
シロアリ被害など、将来的に取り返しのつかない事態を招きかねません。
とはいえ、配筋の適否を素人目で判断するのは難しいもの。 可能であれば、施工中の写真を撮影しておくと良いでしょう。 後から図面と照らし合わせることで、ミスがないかを確認できるからです。
少しでも気になる点があれば、その場で施工者に質問するのが賢明。 「プロにおまかせ」で済ませるのではなく、積極的にコミュニケーションを取ることが大切ですよ。 鉄筋工事の良し悪しは、住まいの運命を左右しかねないのですから。
③防湿シート|確実にシートが施工されているか
続いて確認したいのが、防湿シートの施工状況です。 コンクリートから床下への湿気の侵入を防ぐ上で、非常に重要な役割を果たします。 シートの施工が不十分だと、将来的にカビやシロアリ発生のリスクが高まることに。 住宅の耐久性を大きく左右する要素だけに、入念なチェックが欠かせません。
防湿の仕様は、基礎の種類によっても異なります。 代表的なのが「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類ですね。
ベタ基礎の特徴
ベタ基礎は、スラブ状のコンクリートで床下全体を覆う工法。 防湿性や耐久性に優れるのが最大の魅力です。 一方、工事にはより多くのコンクリートを必要とするため、施工費用はやや割高になるのが玉に瑕。
とはいえ、長期的な住まいの安全性を考えれば、コストに見合う価値は十分にあると言えるでしょう。
布基礎の特徴
一方、布基礎は基礎の一部にだけコンクリートを用いる工法。 部分的な施工で済むため、工事費を抑えられるのが大きな利点です。 ただし、床下の大部分は土壌のままなので、湿気対策には細心の注意が必要。
シートのつなぎ目に隙間がないか、破れている箇所がないかなど、入念な確認が欠かせません。
いずれの工法でも、防湿シートの施工状況は、目視でしっかりとチェックしたいもの。 建物の長寿命化を左右する重要なポイントだけに、妥協は禁物です。
万が一、不備があれば、その場で施工者に指摘し、やり直してもらうことが肝心。 後になって、床下でシロアリを発見した……なんて事態は避けたいですからね。
④かぶり厚さ|鉄筋が地面から6cm以上を維持
最後に確認したいのが、鉄筋の「かぶり厚さ」です。 かぶり厚さとは、鉄筋とコンクリートの表面までの距離のこと。 鉄筋の錆びを防ぐ重要な役割を果たします。 建築基準法では、直接土に接する部分のかぶり厚さを6cm以上とすることが義務付けられているんですよ。
施工時には、鉄筋の下にスペーサーと呼ばれる樹脂製の台座を設置。 これにより、コンクリート打設時に鉄筋が沈み込むのを防ぎ、かぶり厚さを一定に保つことができるのです。 スペーサーの設置間隔は、1m当たり1個が目安とされています。
施工中の写真を撮っておけば、後から基準通りの施工がなされているか確認することも可能。 素人目には判断が難しいかもしれませんが、プロの目を借りるのも一案ですね。
一見些細なことのようですが、かぶり厚さの確保は鉄筋の劣化を防ぐ上で非常に重要。 建物の耐久性に直結する要素だけに、しっかりとチェックしておきたいポイントの1つです。 万が一にも、基準を満たさない施工があれば、速やかに是正を求めることが大切ですよ。
基礎工事ならイー・スマイルにおまかせ!
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まとめ
いかがでしたでしょうか。 今回は、鉄筋工事で施主が確認すべき4つのポイントについて、詳しく解説してきました。 ・
鉄筋のサイズやピッチ、防湿シートやかぶり厚さなど、チェック項目は多岐にわたる ・素人目には判断が難しい部分もあるため、プロの目を借りるのも選択肢の一つ ・イー・スマイルなら、豊富な実績と高い技術力で、安心の基礎工事を提供
住まいは人生最大の買い物。
だからこそ、基礎選びに妥協は禁物です。 たとえ理想のプランが見つかったとしても、肝心の土台づくりがおろそかでは、本末転倒。
施工会社選びにはしっかりとこだわり、信頼できるパートナーを見つけることが何より重要だと言えるでしょう。
当社イー・スマイルは、お客様の大切な住まいづくりに全力で取り組んでまいります。 基礎工事のプロ集団として、安全・安心・高品質の三拍子揃った施工をお約束いたします。
「住まいは人生の基盤」。だからこそ、基礎づくりは慎重に、丁寧に。 その想いを胸に、当社スタッフ一同、皆様からのご相談を心よりお待ち申し上げます。